2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

leading a book 006_今年、私の血肉になった本たち(後編)

今年最後の更新。2016年に出会った本を忘れないための備忘録。誰かに届きますように。 4冊目 佐々涼子『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』 9月に北海道へ行った際に、富良野の宿で見つけた本。思わず手に取りベッドの上で熟読しすぎたため、同部屋の宿泊…

leading a book 006_今年、私の血肉になった本たち(前編)

昨日が仕事納めでありました。社会人になってからの過去3年間は、年末年始休みなく働いていたので、こんなにも「年の瀬」を強く感じたのは、初めてのことです。さらに、驚くことに今日は2016年になって、初めての「予定のない休日」でした。恐ろしいことです…

leading a book_005 思ってもいないこと言うな

オードリーの若林さんの考え方がとても好きだ。特に、この間テレビ番組で「バカだから本読んでるのに」と言ってくれたのには唸った。その「バカ」の使い方がとてもいいな、と思ったのだ。「バカだから本を読んでるのに、何のバカかばれたくないじゃないです…

leading a book_004-漱石と、私たちと、AIの百年

​2016年12月9日 明治の文豪、夏目漱石がこの世を去って今日でちょうど百年が経った。ジャムが大好きで、イギリスでホームシックになって、「I love you」を「月がきれいですね」と訳した(と言われている)おちゃめでロマンチックな漱石先生。 本当はいま、…

leading a book_003 東京ではキレイでいなくてはいけないの

​ 東京のどこかの駅にこのような広告が貼られていた。 「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともないんだ」 車内マナー、特に化粧をする女性に関しての広告なのだけれど、この広告を見たとき言いようのない違和感と小さな絶望感にかられた。この感じ…

奇跡みたいな。

週に何通かは手紙を書きます。それは、私にとってごくあたりまえの行為です。便箋と封筒を選び、言葉を選び、筆を走らせ、最後に切手を貼ってポストに投函するまで。もしかしたら、押された消印でさえも。その人のことを思いながら綴る一言、一言が、かけが…