最初の手紙
あいにく、空は雨模様。
雲の上では、楕円軌道に乗る月が、地球に最接近しているところだそうです。
たぶん、今日が最良の日。
ようやくスタート地点にたてました。
はじめまして。Atelier tsukimitainiです。
非常に緊張しております。
これから、ここで、さまざまな文章を書いていこうと思っています。
思っていること、考えていること、気づいたこと、くだらないこと、
まじめなこと、良いなと思ったこと、もの、ひと、ばしょ、本。
なんでも書いていきたいと思っています。
文章だけではなくて、絵を描いたり、本を読んだり、手紙を書いたり、何かを作ったりもします。それを生活の糧とし、仕事としてゆくつもりです。
そして、その活動すべてをAtelier tsukimitainiと呼ぼうと思っています。
このブログは、tsukimitainiのいちばんはじめの、さいしょの一歩です。
tsukimitainiは正社員の仕事を辞めた2年と少し前から温め続けていたものでした。
だから、始めるときは、全ての体裁を整えて、デデーンとやるつもりでいたのです。
立派なホームページを作って、名刺も作って、こういうところに出向いて、と。
私がこうありたい、と思う「理想」に照準を合わせて、どのように文を読んでもらい、絵を見てもらうことが効果的なのか、そんなことばかり考えていました。
でも、その「体裁を整える」ための着地点がなかなか定まらなかったのです。
いろいろな方に相談をして、いつまでも何もできずに2年が過ぎました。
何かを始めようと思えば誰でも今すぐ始められる、そんな時代にわたしは2年も停滞しました。
しかたがないのです。結局いつもそうだから。スマートになんてできません。
でも、これが私の武器です。ていねいに時間をかけてやっていく。
薄っぺらで独りよがりなものなんて、作りたくありません。ただ、表現したいことはたくさんあります。だから、そろそろもう、やってみることにしました。
一日が終わる夜のね、ちょっと息抜きできそうな僅かで大切な時間に、少しだけお邪魔させてもらって、少しでも何か良いものを与えられたらと思うわけです。
それは、静謐な月明かりみたいに。
「今、そこにいるあなたのために書いています」というふうなものを書きたいんです。じんわり沁み入るような何か。tsukimitainiがじわじわと深い深い底で、届く人のところにだけ届いて広がってゆくようなイメージ。それが私の理想です。
今まで気にしていた体裁という名の「カタチ」はこれからできていくでしょう。それまでは、出来合いのブログで、きちんと言葉を集めて、ためていきたいです。
まずは、「言葉にすること」を続けてゆきたい。
どうか、お付き合いいただければと思います。
よろしくお願いします。