Just me talking to myself 002

 2014年の「北海道短期留学」は、私の中で大きなターニングポイントになっています。一夏と秋の始まりを北海道の富良野で過ごしたのですけれども、それは本当に、本当に大切な時間でした。

  働きながら過ごした半年間は、休みが週に1度しかなく、私はそれが木曜日なのでした。同じ寮に住んでいるなかにも木曜日休みが何人かいて、その何人かでいろいろなところへ行きました。

 今日は、そんな富良野で出会った素敵な仲間たちと、鎌倉で久しぶりの再会を果たしお互いに会えなかった時間を埋めるようにたくさんの話をしました。

 ひとりは、ウユニ塩湖やタイのコムローイ祭など世界中と日本中を旅していました。
 ひとりは、来月結婚をすることが決まっていました。
 ひとりは、素敵なアトリエを構え自分でお仕事を作り出していました。

 あのとき、富良野でラベンダーに囲まれていた皆が、それぞれの時間を重ねて、それぞれの経験を積んでいるお話を聞くことが本当に本当に嬉しく感じました。

 人の重ねた時間や積んだ経験に、ひとつひとつ感動できる自分で常にいたいと思いました。

 そのなかのひとりの友人が、このブログのことを読んでいてくれて「私は、活字を読むことが苦手だけれど、彩さんのブログは最後まで読んじゃう」と話してくれました。実はそう言ってくれたのは初めてではなくて、この友人は私が北海道でブログを書いていたときも同じ言葉をかけてくれたと、今日やっと思い出しました。

 似たようなことが絵でもあって、最近大学で同じサークルだった後輩ちゃんが私のinstagramをフォローしてくれたのです。今でもたまに連絡を取るとか会うということは一切ないのだけれど、きっと「友達かも?」と出てきたのでしょうね。アドレスを登録したままだから。そのときに、ああ、この子はいつも私の絵を好きだと言ってくれていたな、と思い出したのです。

 忘れてはいけないことを、忘れるということはよくあります。人間だから。
 でも、忘れたくないな、と思うんです。できることなら。
 忘れていたり、そのときは気づかなかった他人への感謝を、きちんと思い出したいし、覚えていたいと思います。
 大げさなくらい感謝していたいと思います。

 こんなふうに言ってくれるあなたのために絵や文で何かを伝えているんですよ、とそのひとりひとりの存在を目の前にいるように感じながら、真摯なものを書いていきたいと思っています。

20170219/ age 22.1