Just me talking to myself 001
今年の初めから、実は俳句結社の仲間入りをしています。「結社」という言葉には、何やら蠱惑的な魅力があるように感じるから、その魅力そのままにどんな結社なのかは伏せておこうと思います。ふふふ。
穂村弘さんや木下龍也さん、それから山崎方代の短歌は大好きなのだけれど、俳句は未知の世界。又吉直樹さんやせきしろさん、その昔の尾崎放哉や種田山頭火の自由律俳句を少し読んでいるくらいで、まさか自分が始めることになるとは。
前回の季題は「初夢」 。作った句を、自分のための備忘録として。
ヴィーナスに寄り添われつきさゆる夜
かの国で「ペチカ」は暖をとる魔法
初夢に真紅の花弁食んでみる
着膨れやアルプスの国の少女なり
「彩さんって綺麗な世界観の人だなって絵を見ても句を見ても思ったよ」と参加者のおひとかたが感想をくれたのですが、自分ではそんなこと思ってもいませんでした。でも、その言葉をいただいて、それなりに自分で咀嚼してみたときに「文章と絵では、きれいごとばかり言っていたいのだろうな」と思ったのですよね。
なんだか、童話や絵本の世界に近いのかもしれません。でも、童話もきれいなだけではないでしょう?実は残酷であったり、少しばかり艶やかであったり、そしてなんだか物悲しいものだって。小川未明や宮沢賢治の世界観に似てるのかなぁ。
…と、いろいろ考えたのですけれど、あまり言葉にするのはやめておきます。せっかく五七五の十七音や絵を描くことで世界を切り取っているのに、わざわざ言葉で説明することは野暮ってもんです。「言葉にできるは武器になる」けれど「言葉にできないことをそのままにしておいてもいい」と最近学んだのです。
20170203/ age 6.1